Issue02 ガスの安定供給を図りライフラインを守る社会的責任 災害に負けない供給を心がけ、安全で安心な生活をお客さまに

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「なんでもないことの積み重ね」ガス会社が担う社会的責任

緊急保安部 葛南グループマネージャー

実川剛史

災害時はメンタルや体調面のケアも重要

普段はガス漏れやマイコンメーターの対応、火災時のガス供給停止などガスの安全に関わっています。過去には阪神大震災、新潟中越沖地震の応援に被災地に赴いたこともありますが、自身が受け入れ側となって復旧を目指す難しさは、経験して初めてわかったことでした。今回は全社一丸となって復旧に取り組みましたが、その中で私が一番気にしていたのはスタッフの体調でした。このような状況下では、人はオーバーワークになりがちです。1日でも早く復旧したいという責任感が事態を悪い方向に導いてしまうのです。部下には、少しの間でも良いのでこまめに休みを取りながら作業を進めるよう、指導を行いました。このようなことも災害対策では重要なこととして意識していました。

「当たり前」の状態を保つ重要性

ガスは普段栓をひねれば当たり前に使えます。我々ガス会社はそれを常にキープし続けることが使命です。そして何かが起こったら少しでも早く対応する。これを続けていくことが私たちの糧になっていくのです。地震の影響により損傷を受けたガス管の復旧や日々の保安はもちろん、導管の建設や老朽化した管の取り替えなど、できることを今後も確実にこなしていかなければなりません。一つひとつの積み重ねが私たちの明日を創るからです。震災を経験し、何でもない状態をつくり出すことの重みと責任をこれまでになく感じました。今回の経験を無駄にせず、今後何があっても最小の被害で留められるよう、私たちはガス会社の使命を忘れず、努力し続けます。

ライフラインの復旧にかける思いと非常時だからこそ大切にしたいこと

導管建設部 建設グループ

阿部透

特別チームで仮設の導管工事を担当

通常時は導管工事を担当し、幹線といわれる大型輸送導管の建設に携わっています。災害時には非常体制が確立され、重要な導管ルートのパトロールと被害状況調査を行い、その後は被害が甚大であった浦安地区のガス管復旧工事に従事しました。私は子供の頃に阪神大震災を体験しているため、被災地の人がどんな気持ちでライフラインの復旧を待っているか、痛いほどわかります。だからこそ、被害の大きかった地域を一刻も早く復旧させたいという思いを強く抱いていました。3月31日の非常体制解除時には、完全ではありませんがガスの供給を再開できた喜びと、これから対応を迫られるであろう様々な課題に身震いしたのを覚えています。4月以降の約2ヶ月間は導管部で特別チームを編成し、仮設のガス管の撤去や既設のガス管の復旧工事を行いました。当社が初めて直面する大災害時の復旧工事でしたが、チームや工事会社の方々の協力により、最良の結果が得られたと思っています。

災害復旧における注意点

復旧作業で大切なことは2つあると考えています。1つ目は適切なスケジュール管理です。このような災害の現場ではなかなか終わりが見えません。作業に当たる工事会社の監督・職人の方々も、指示を出す我々も体調を崩さないよう配慮してスケジュールを立てる必要があります。2つ目は臨機応変な対応です。災害時のマニュアルがあるとは言え、その通りに進まないことも多々あります。その都度考えて最良の方法を実行に移さなければなりません。また、緊急を要する工事であっても、騒音などの問題が発生するため近隣のお客さまとのコミュニケーションを密に取ることが求められます。上記2点を強く意識して復旧作業に当たった結果、様々な局面がありましたが、無事故で復旧を遂げることができました。この経験は、今後の業務にも役立つと感じています。

懸命な復旧作業に取り組み成長を遂げた若手有望株

緊急保安部 葛南グループ

柴田龍太郎

まずやってみる、という意識で災害復旧に取り組む

入社したときから供給保安部を希望していました。現場に出てガスの供給や保安についてお客さまと話す機会があり、ガス会社らしい仕事だなと感じていたからです。配属後は仕事を覚えるのに必死でしたが、仕事を覚えている最中である1年目の終盤、東日本大震災が起こりました。担当している地区にも被害が及んでいたため、当日から状況確認や保安対応などで走りまわる日が続き苦労しましたが、この件で多くを学ぶことができたのも事実です。もちろん分からないこともありましたが、まずは動かなければならない状態の中、自分なりに考えて行動し、様々なガスの知識や作業の進め方など、必死に覚えた日々でした。大変でしたが、得られたものは大きいと思います。

お客さまと接する喜びを仕事のやりがいに

一人で被災地の状況を見て工事の指示を行い、お客さまに説明するなど、短期間で仕事の回し方を覚えることができました。この経験を無駄にせず、今後も安全なガスの供給のために取り組んでいきたいと思っています。私が所属している供給保安部の保安指令センターは、困っているお客さまから連絡を受けて出動する部署です。そのような意味ではお客さまから感謝されることが比較的多い部署です(もちろん厳しい言葉をいただくこともあります)。震災時にはガスが供給できないことを申し訳なく思いましたが、こうして人と接するからこそ自分の仕事の大切さが見えますし、やりがいを感じます。「ガスがあってよかった」そう思っていただけるように今後も頑張っていきます。